
Rによる遺伝的浮動シミュレーション
遺伝的浮動は、次の世代に遺伝子が引き継がれる時、ランダムに遺伝子が選ばれることによって起こります。この過程は、コンピューターによってシミュレーションをすることができます。ここでは、Rというソフトウェアを使って遺伝的浮動をシミュレーションする方法を説明します。
Rのダウンロードページから一番新しいRソフトをダウンロードしてインストールします。Mac版、Windows版、Linux版があります。インストールに関しての日本語の説明はこのページで解説されています。
Mac版を中心に説明しますが、基本的にWindows版も同じです。RをインストールしたらRを立ち上げます。
左上の”ファイル”メニューから新規文書を選びます。
表示された名称未設定のファイルに以下のように打ち込みます(手打ちは間違えるのでコピー&ペースト)。
drift <- function(N,iFreq,Gen,Rep){
Frequency<-numeric(Gen+1)
Num<-numeric(Gen+1)
Generation<-numeric(Gen)
par(new=F)
for(j in 1:Rep){
Frequency[1]<-iFreq
for(i in 1:Gen){
Generation[i]<-i
Num[i]<-rbinom(1,N,Frequency[i]) Frequency[i+1]<-Num[i]/N
}
Generation[i+1]<-i+1
plot(Generation,Frequency,ylim=c(0,1),xlim=c(1,Gen),type="l",lty=1)
par(new=T)
}
}
この文書に”dirft.R”という名前をつけて保存します
次に、メニューバーの”その他”から”作業ディレクトリーの変更”を選択し、drift.Rを保存した場所を指定します。
(Windows版の場合は ファイルメニューから作業ディレクトリーの変更を選択し、drift.Rが保存している場所を指定します)
最初のRコンソールにもどってください。
画面の下に
>のマークがあります。そこにカーソルを移動し、以下を入力します。
> source("drift.R")
ここまでが終了したら、準備が完成です。
まず、個体数が10個体、初期の遺伝子頻度が0.5で50世代目までの遺伝子頻度の変化をシミュレートします。 以下のように入力し、リターンを押します。
> drift(10,0.5,50,1)
これは、左端の数字10が個体数、2番目の0.5が最初の遺伝子頻度、3番目の50が世代数です。最後の1は、繰り返す回数です。
横軸が世代、縦軸が遺伝子頻度です。上を実行するたびに異なる遺伝子頻度の変動がみられます。
これを一度に10回分みたい場合は、最後の数字を1の代わりに10を入力します。
> drift(10,0.5,50,100)
個体数、世代数、初期頻度などを変えていろいろ試してみてください。